久々に書店にふらっと立ち寄り、気になった本がめちゃくちゃ面白かったので紹介します。
本物のリーダーが大切にすること
著者 ジョン・L・ヘネシー
グーグルの親会社であるアルファベット現会長。スタンフォード大学第10代学長にして同名誉学長。
こんな極東の島国のへっぽこサラリーマンにも参考になることはないかしら・・・と手に取ったんですが、これがめちゃよかった。付箋の嵐。
というわけで、パパリーマンに刺さったフレーズを抜粋して紹介しちゃいます!
優れたチームを作る方法
まず私は何か偉大なことを成し遂げる、という同じゴールをみんなで共有していることを確認した。それを偉大にするためには、すべての部分が優秀でなければならない。これがチームメンバーすべての専門領域について基本的な尊敬を打ち立てた。
チームにおいて成果を最大限発揮するためには、多様な役割を持つメンバーが担当するすべての専門領域においてしっかり結果を出す必要がある。
1人のスーパーマンが120%の成果を出しても、他のメンバーが60%じゃチームの成果としてはイマイチということですね。
さらにこう続きます。
特にトップレベルの個人からなるグループの場合、チームリーダーは1番声が大きい人物が勝つと言う考えを押しつぶさなければならない。
いわゆる「声の大きな人」の意見に流されやすいことってあるある。
これを防ぐには、誰が言ったかにかかわらずいいアイデアは採用する姿勢につながります。
ひいては役職に関係なく、アイディアがよければだれが言ったものであっても尊重することが大事っすね。
どうやってイノベーションへと導くか
あなたがどんなに頭が良くても、共に仕事をしている人々は、少なくとも彼らの専門分野においてはあなたよりも頭が良いのだ。
特に優秀なプレイヤーだとマネージャーは自分がすべてやったらやったほうがいい。って思ってる人が多すぎます。
なんでか自分が偉くなったような気になって、自分だったらこうやるのにな~自分が全部やれたらな~って勘違いしてしまっている。
覚えておきたいのは、チームメンバーそれぞれの担当分野においてはリーダーのあなたよりも状況把握してるのは他でもない担当しているメンバーであることを意識しよう。
優れたリーダーでいるために必要なこと
ジョンはリーダーになっても学び続けることを推奨しています。しかしそれはプレイヤー時代と同じような専門性ではありません。
もちろん一旦リーダーシップのポジションを引き受けると、特定分野の知識をマスターするような時間はなくなるだろう。もの知りのアマチュアになるのがせいぜいだ。リーダーになる前、1つの領域を何年もの訓練を経て習得してきた人は、このアマチュア性には欲求不満を感じることだろう。
そしてジョンはリーダーはその状況を受け入れるしかない、と言います。
私がプレイヤーからマネージャーになった時、まぁ今でもですが、すごいジレンマを感じている部分です。担当のメンバーほど専門的になれないし、知識も経験を積んでいくことができない。
他者の体験から学ぶこと
成功の冠を受け取るのは簡単だが、理想的にはあなたのために骨を折った人々も、あなた以上では無いにしても同等にその名誉に値すると認めるのが良い。また自分の過ちを犯したとき、間違いの責任は自分にあると認めるのは簡単ではない。ここで多くのリーダーたちが道を誤り、失敗を部下に押し付けようとする。他人のせいにするのは道徳的を間違っているが、実際にリーダーとしての信頼を破壊することになる。
最近意識して自分の失敗した話をチームメンバーにシェアするようにしています。最初は抵抗ありましたが、失敗をシェアしてもメンバーの私への接し方ってそんな変わんないんだな、と思ってからはあまり構えずに失敗談が話できるようになりました。
心から関わること
心底チームにアクションを促したいのならばストーリーに惹きつけるのが1番だ。自分たちのビジョンの1部だと、彼らが想像し理解できるようになれば、そのストーリーをファクトや数字で裏付ければいいのだ。
どんな些細な仕事でも、なにかと大きなビジョンにこじつけて考えることでモチベーションが保てます。
今は仕事をする上でのセルフビジョンは持てているんですが、チームのビジョンは策定中。ここをメンバーとしっかり作って、自分たちの仕事とチームのビジョンとのつながりを意識しながら仕事したい。
あなたの役割があなたのレガシーを形作る
この本ではレガシーを「リーダーが残す未来にまで続くもの」と定義されています。
レガシーはキャリアの初期に打ち立てられるようなものではなくて、まずはスキルを習得したり経験積んだり、個人としてと同時にチームメンバーとしての進化するのそれぞれの職業でベストを尽くすことだ。
いよいよ最後。
一番ガツンときた文章がこちら。
レガシーの中心にあるのは、あなたの卒業者達だ。
普段仕事してると、どうしても短期の結果にこだわってしまうし、見れても半期先の目標くらい、
担当プレイヤーの時はそれでよかったのかもしれません。
しかしチームを率いるリーダーは組織の結果目標達成はさることながら、チームから巣立っていったメンバーがその後どれだけ活躍できるかこそが1番のレガシーになる、ということです。
どれだけ仕事ができる人でも、1人でできることなんてたかが知れてる。リーダーにとって大事なのは、自分の手の届く範囲で結果を出すことではなく、自分のチームの卒業生たちが自分と同じかそれ以上の成果を出し活躍し続けることなのかな、と感じました。
おわりに
さて。今日は初めて読んだ本についてブログを書いてみました。
あまりにすごい人すぎるのでどんな頭の中なんやろーと思って読みましたが、リーダーとして大切にすべきことを愚直に学び粘り強く実践してきた方でした。
ではでは今日はこの辺で!次回もこうご期待!